Mouthpiece
当院ではいびきや睡眠時無呼吸症候群 (SAS) でお悩みの患者様へ、快適で新しい口腔内装置をご提案いたします。
いびきや睡眠時無呼吸症候群 (SAS) の患者様に共通する、睡眠中に生じる大きないびきの音は下顎や舌が後方に下がり、その結果気道が狭くなることで生じています。
これに加えSASの患者様においては「大きないびき→10秒以上呼吸停止→脳の覚醒→呼吸の再開」というサイクルを一晩中繰り返しています。SASの患者様には自覚がないことも多いですが、高血圧をはじめ高脂血症や糖尿病などの合併や、虚血性心疾患、脳血管障害を併発する可能性が高いことが知られています。
当院では、治療用マウスピースの製作を行っています。就寝時に装着すると下顎の位置が固定されるため、舌が落ち込んで気道を塞ぐのを防ぎます。これによりいびきや無呼吸が改善します。(歯の数が少ない、重度の歯周病があるなどお口の中の状況により製作ができない場合もあります)
患者様自身やご家族が「いびきだけで無呼吸ではない」と思っていても、実際には深刻なSASということがあります。当院では正しく病状を把握するためマウスピース治療を始める前には医療機関の受診をお勧めしています。
紹介状をお持ちでない方も当院連携の医療機関をご紹介させていただきますのでお気軽にご相談ください。
※保険診療での製作をご希望の場合は医科からの紹介状が必要です
当院では、快適な睡眠のために
上下顎分離 口腔内治療装置 SomnoDent MAS
(ソムノデントMAS)
をおすすめしております
ソムノデントは数多くの国際的な医学研究で用いられ、その治療効果が実証されています。
世界で50万人以上の患者さんが使用しています。
当院が提供してるソムノデントはSomnoMed社 (オーストラリア) が主催するセミナーを受講した認定歯科医師だけが提供可能な装置です。製作もSomnomed社が提携するライセンスラボで製作されるため、品質が厳密に管理されています。
保険診療で行うマウスピースは、モノブロック (上下の顎が固定されている一体型) と呼ばれる装置で、装着中は口を開けることができません。また下顎の位置の調整を細やかに行うのが難しいのが欠点です。
それに比較してソムノデントは
SomnoDent Flex
装着したまま口の開け閉めが可能です。
独自に開発されたウィング形式で下顎の位置が維持されます。上下のプレートが完全に分離しているので装置の着脱を上下別々に行うことができ簡便です。
下顎位置の調整は上顎スクリューで行います。
165,000円(税込)
SomnoDent Avant
デジタルデータを用い患者様の歯型に合わせ材料を削り出す、新しい手法で製作します。(CAD/CAM)
従来型のフレックスと比べて強度20%以上、サイズ33%小型化が実現しました。
従来型のフレックスと比べ、左右の動きにより自由度が増しています。そのため顎に不安のある方、拘束感が気になる方に特に適しています。(顎関節症や歯ぎしりのある方にも使いやすいと考えられています)
長さが異なる専用のストラップを付け替えることで下顎の位置を調整します。
198,000円(税込)
こちらは保険のマウスピース(一体型)の写真です。
上下顎が固定されているため装着中は口を開けたり、顎を動かしたりすることができません。装着感や使いやすさはソムノデントなど保険適応外の装置が優れていると考えらえていますが、保険適応のマウスピースの治療効果が劣っているわけではありません。
当院では一体型のマウスピースを選択いただいた場合にも、適切に調整を行い最大限の治療効果が得られるよう対応いたします。治療費は3割負担の方で約10,000円程度です。
当院ではいびきや睡眠時無呼吸のためのマウスピース治療について、
津田緩子 (九州大学病院口腔総合診療科 特任助教、日本睡眠学会歯科専門医、米国睡眠歯科国際認定歯科医)
による専門外来日 (火・木曜日の午前)を設けております。